羽根モノの鳴き・拾い・V入賞とは?回転率とボーダーの単位を分ける
羽根モノでは、チャッカーへの入賞、羽根が開く回数、役物へ拾われた玉数、V入賞を分けます。これらを同じ「回転数」として扱うと比較がずれます。ボーダーを見るときも「千円あたり何を数えた値か」を先に確認し、通常のデジパチ回転率・自動期待収支へそのまま入れないでください。
パチンコ機種情報で羽根モノの仕様と出典を確認する →執筆・確認:パチスロルーペ · 公開 · 内容確認
1.鳴き・拾い・V入賞は、途中の違う出来事
SANKYOの公式入門では、羽根モノはチャッカーへの入賞で羽根を開き、役物内を通った玉がVゾーンへ入ると大当りになるタイプとして説明されています。画面上の図柄変動の回数を追う通常のデジパチとは、記録したい出来事が異なります。
確認する順番は、チャッカーへ入った回数、羽根が実際に開いた回数、役物へ入った玉の数、その玉のV入賞です。「鳴き」は羽根開放を表す呼び方として使われますが、資料がチャッカー入賞を1件と数えるか、個々の羽根開放を数えるかは、表の定義まで確認してください。
「拾い」は役物へ入った玉を指します。開放1回に複数の玉が入る場合も考えられるため、拾った玉数÷開放回数を計算した値は「玉/開放」です。その値を、そのまま開放成功の確率と呼ぶことはできません。
| 記録するもの | 数える単位 | 置き換えないもの |
|---|---|---|
| チャッカー入賞 | 入賞1回を1件 | 羽根が開いた総回数 |
| 羽根開放 | 個々の開放1回 | 役物へ入った玉数 |
| 拾った玉 | 役物へ入った1玉 | V入賞数 |
| V入賞 | 対象にしたV入賞1件 | 通常時デジタル抽選の回数 |
2.1チャッカーと2チャッカーを分けて記録する
公式のP羽根BASTARD!!の遊び方では、左右の1チャッカーへの入賞で羽根1回、中央の2チャッカーへの入賞で羽根2回と説明されています。これは同機の説明であり、すべての役物機の共通仕様ではありません。
例えば1チャッカー入賞8回、2チャッカー入賞2回があり、どの入賞についても説明どおりの開放が完了した架空例では、入賞は合計10回、開放は8×1+2×2=12回です。「10回鳴いた」と記録した人と「12回開いた」と記録した人が、同じ単位を使っているとは限りません。
記録には「1チャッカー8回・2チャッカー2回・開放12回」のように元の数を残します。開放が見えなかった場合を2回と推定して補わず、未確認の記録と実際に数えた記録を分けます。
3.架空の集計例:同じ記録でも分母が変わる
以下は実機・店舗の実測ではなく、数え方を示すために作った仮定です。通常時の同じ観測区間で、チャッカー入賞10回、羽根開放12回、役物へ入った玉6玉、そのうちVへ到達した玉1玉と置きます。区間終了前の玉の動きまで追えたものとし、大当り消化中の開放・拾い・継続Vはすべて除きます。
役物へ入った6玉のうち1玉がVへ到達したという観測割合は、1÷6×100=約16.67%です。この小さな標本から設計上のV入賞確率や、次の1玉が入る確率を確定することはできません。ルートが違う玉を混ぜた集計から、各ルート別の割合を復元することもできません。
チャッカー入賞10回、開放12回、拾い6玉を使い分けるだけでも、10、12、6という異なる数字になります。少数のV入賞を見て遊技を続ければ不足分が戻る、と読むための表ではありません。
| 同じ架空記録の計算 | 式 | 結果と単位 |
|---|---|---|
| 開放回数の確認 | 8×1+2×2 | 12回の開放 |
| 開放1回あたりに拾った玉 | 6÷12 | 0.50玉/開放 |
| 拾った玉のV到達割合 | 1÷6×100 | 約16.67%(この6玉の観測) |
| チャッカー入賞1回あたりの開放 | 12÷10 | 1.20回/入賞 |
4.ボーダーは数値の大小より、数える対象を合わせる
「千円あたり」の数字だけでは比較できません。通常のデジパチの図柄変動、チャッカーへの入賞、個々の羽根開放はそれぞれ違う単位です。機種資料にある参考ボーダーがどの回数を指すか、1・2チャッカーをどう扱うか、通常時だけか、貸玉・交換条件・出玉条件が同じかを確認します。
千円という費用側の分母も、現金で借りた額なのか、使った玉を貸玉価値へ換算した額なのかで意味が違います。持ち玉や残り玉がある記録を、入れた現金だけで割って比較しないでください。原著で対象の定義が確認できない数値を、このサイト独自の定義へ黙って置き換えることもしません。
羽根モノの拾い・Vルートの条件を入れられないデジパチ用の計算欄へ、入賞や開放の回数を「通常回転」として入力すると、数字が出てもその機種の期待収支を計算したことにはなりません。対応する単位とモデルがある範囲だけを使います。
| 資料で確かめること | そろわない場合の扱い |
|---|---|
| 回数が入賞か開放か図柄変動か | 同じ表へ並べて優劣をつけない |
| 1・2チャッカーの換算方法 | 元の入賞内訳を記録して保留する |
| 通常時と大当り中の区間 | 大当り中の開放・継続Vを混ぜない |
| 現金・使用玉・残り玉の費用条件 | 費用の定義を直してから比較する |
| 出玉・交換条件・元の資料日 | 他のスペックや店条件へ流用しない |
5.ラウンド表と次の確認先
P羽根BASTARD!!の公式スペックは2種羽根モノタイプとし、初回羽根入賞を1ラウンド目として扱い、最大継続を10ラウンドと案内しています。また、表の出玉は設計値の払い出しと注記しています。通常ラウンドでVを通過しない場合の終了条件もあるため、「10R」という名前から実際の差玉を一律に計算しないでください。
パチスロルーペでは、まず機種情報から正式な型式と遊技の流れを確認し、同じ画面にある出典を読みます。本稿の表は記録の分け方であり、写真から羽根の全動作やV入賞を自動判定できる機能の説明ではありません。手元に記録がなければ、過去の鳴きや拾いを推定して埋めないでください。
出典・確認の範囲
- SANKYO 羽根モノを遊技してみよう
チャッカー・開放・拾い・V入賞の順序と、P羽根BASTARD!!の1・2チャッカーの説明を確認。架空の集計値は当サイト作成。 確認日:
- SANKYO 羽根モノの「羽根」とは何ですか?
役物への入口としての羽根、チャッカーの数字と開放回数の説明を確認。機種別の参考ボーダー値を引用した資料ではありません。 確認日:
- SANKYO P羽根BASTARD!! 公式スペック
2種羽根モノ、初回羽根入賞のラウンド扱い、最大10R、V非通過時の終了、出玉が設計払出である注記を確認。転載画像・未公開項目は使用していません。 確認日: